股関節の手術(術式)の種類
股関節の手術は主に以下の方法がとられます。
- 人工股関節置換術(THA)
- 骨切り術/棚形成術
人工股関節置換術(THA)
股関節の変形が進んでいる部分を取り除き、人工の股関節を置換する手術です。人工の股関節に置き換えるため、術後すぐに痛みが消えるのが特徴です。変形性股関節症の進行度によって、痛みがあり日常生活に支障がある場合や歩行が困難になった場合に行われます。人工股関節置換術には、前方アプローチ、側方アプローチ、後方アプローチと医師によってアプローチの方法が異なり、それぞれにメリットデメリットがあります。
人工股関節置換術の代表的な手術アプローチ方法
- 仰臥位前外側侵入法(als)
- 仰臥位前方侵入法(daa)
- 後側方アプローチ(pl)
- 側臥位前側侵入法(ocn)
骨切り術/棚形成術
主に変形性股関節症の初期段階において適応される術式で、骨の一部を切除して形状を修正する手術のことを指します。
骨癒合までに一定の時間がかかるため、入院期間、リハビリ期間ともに人工股関節置換術より長くなります。
股関節の手術でお悩みの方へ
変形性股関節症は女性に多く、40~50代から発症する病気です。
股関節の痛みが長く続く場合は、早めに股関節の専門外来を受診し、CT、MRIによる画像検査を受けて適切な治療をおこないましょう。
股関節の手術を検討しているなら、信頼のおける専門医へ
股関節の手術には、さまざまな術式がある上、医師の技量によってもその後のQOL(生活の質)が変わってきます。
体への負担が少なく、痛みがなかったころのような元通りの生活に戻るには、術前術後のリハビリを頑張ることはもちろんですが、確かな技術のある医師に執刀してもらうことが重要です。
股関節の手術を熟知した、信頼できる専門医のもとで治療を受けることで、その後の人生を快適なものにしていきましょう。