膝関節が痛む原因について
膝の痛みは、軟骨のすり減りや外傷などが原因と言われています。
膝痛の原因
- 軟骨のすり減りによる痛み
- 病気(疾患)による膝の痛み
- 外傷や怪我による痛み
- スポーツなど過剰な負荷による炎症
- その他膝痛
軟骨がすり減りする原因
軟骨のすり減りの主な原因は下記の通りです。
加齢
年齢とともに膝の軟骨がすり減り、膝関節に痛みや不快感を引き起こします。膝関節痛は、高齢者の約半数以上が持つ疾患で、65歳以上の男性は約56%以上、女性は65%が何らかの膝の痛みを抱えています。男性よりも女性に膝痛が多く、これは骨粗しょう症が原因で、骨密度の急激な減少に伴い膝関節に影響を及ぼしていると考えられます。
肥満による膝への負荷
太りすぎまたは肥満になると、膝関節へのストレスが増加し、軟骨の摩耗や裂傷の速度が加速する可能性があります。
O脚やX脚
O脚の方は、膝の内側に負担がかかります。O脚の状態が長く続くと関節軟骨は部分的にすり減り、骨と骨がこすれ合い、痛みが出ます。
反対にX脚の場合は、膝の外側に負担がかかるようになります。
O脚同様に変形した状態が長く続けば、外型の関節軟骨がすり減り、骨同士がこすれ、痛みが出ます。
膝を使うスポーツや仕事による過度な負荷
長時間歩く、走る、ジャンプする、重いものを持ち上げるなどの高強度の運動は、膝関節への負担を増やし、膝軟骨の損傷を引き起こします。
遺伝的要因
一部の人々は、関節疾患の素因となる質の悪い膝軟骨を持って生まれてくる場合があります。
病気(疾患)による膝の痛み
変形性膝関節症
変形性膝関節症は、主に加齢によって発症し、膝軟骨がすり減り、骨同士が接触することで痛みや変形が生じる病気です。特に肥満や膝への負荷が大きいスポーツや仕事などにより発症率が高くなります。主な症状としては、膝関節の痛み、腫れ、こわばりなどがあり、進行すると膝関節が変形し歩行障害が生じることもあります。
膝関節炎
膝関節を取り巻く組織が炎症を起こすことで、膝関節痛が引き起こされる場合があります。代表的なものには、関節リウマチや骨関節炎があります。
外傷や怪我による痛み
膝を強打したり、捻挫や骨折をしたりすることで、膝関節に損傷が生じることがあります。
スポーツによる過剰な負荷
よく、ランナー膝などと言いますが、ランニング、バスケットボール、サッカーなど、長時間に渡り膝に負荷のかかるスポーツをすることにより膝関節痛が起こります。充分なストレッチや専用のサポーターを着用するなど予防策を取ることが大切です。
その他の膝関節痛
膝関節周辺の神経に問題がある場合や、痛風による痛み、その他の外傷によって痛みを生じることがあります。
膝関節の治療について
整形外科はその医師によって専門分野が違い、膝を専門で診察する医師もいます。
専門医なら、膝の状態に併せて幅広い治療方法の提案もあるでしょう。まずは、CT・MRIなどの画像検査でご自身のお身体に向き合ってみてはいかがでしょうか。
膝関節の痛みでお悩みなら、信頼のおける専門医へ
ちょっとした膝の違和感や、ふとした時に出る膝の痛みは、ついつい放置してしまいがちです。
膝関節痛は、高齢者の約半数以上が持つ疾患で、65歳以上の男性は約56%以上、女性は65%が何らかの膝の痛みを抱えています。
膝関節の痛みでお悩みなら、信頼の置ける専門医への受診をおすすめします。